ある日の仕事帰り、駐車場に停めておいた車の前に回ってギョッとしました。なんとフロントのナンバープレートのすぐ横に、20センチから30センチほどもある立派なクモの巣が完成していたのです。
周囲を見回しても、これだけの巣を作った張本人のクモの姿はどこにも見当たりません。仕方がないので、その辺の道に落ちていた木の葉を拾って、クモの巣をぐるぐると巻き取るようにして絡め取り、その日はそのまま帰宅しました。
しかし、これで終わりではありませんでした。翌日、車に乗ろうとすると、まったく同じ場所に昨日と同じサイズのクモの巣が再び張られていたのです。またしてもクモの姿はありません。昨日と同様に小枝を使って綺麗に巻き取りました。
信じられないことに、その翌日も全く同じ場所に同じ規模の巣が出現したのです。なんと3日連続でクモの巣を再生されるという、謎の執念に直面することになりました。
一晩というわずかな時間でこれだけの巣を張り直すクモのバイタリティには驚くばかりです。姿が見えないということは、昼間や走行中はバンパーの裏側やナンバープレートの隙間など、風が遮られる暗い場所に隠れている可能性が非常に高いと考えました。
ひらめきのミント歯磨き粉作戦
毎日クモの巣を撤去する不毛なループをどうしても断ち切りたいと考え、対策を練ることにしました。
そこで思い出したのが、以前に耳にした「ミントの香りがカメムシ除けに効果がある」という情報です。昆虫が嫌がるのなら、同じ節足動物であるクモにも効くのではないかと仮定しました。
とはいえ、手元にハッカ油や専用の忌避スプレーはありません。そこで家の中を探したところ、ちょうど良いものを見つけました。それが普段使っている「ミント風味の歯磨き粉」です。
これをティッシュに適量取り、クモが潜んでいそうなナンバープレートの裏側の縁に沿って、少し塗りつけてみることにしました。

ミント歯磨き粉がクモに効く理由
実はこの即席のアプローチには、クモを遠ざけるための理にかなったポイントがいくつか含まれています。
| 歯磨き粉の要素 | クモに対する効果 |
| メントール成分 | クモが嫌う強い刺激臭となり、その場所から遠ざける |
| ペースト状の質感 | 液体スプレーのようにすぐ揮発せず、香りがその場に留まる |
| ナンバープレート裏 | 雨風が直接当たりにくいため、成分が流れ落ちずに長持ちする |
この対策を施した結果、効果はてき面でした。翌朝に確認すると、あれほど頑なに作られていたクモの巣が一切張られていなかったのです。さらにその翌日もクモの巣の姿はなく、見事に3日連続のループを阻止することに成功しました。身近なアイテムでの対策でしたが、クモの忌避剤として十分に機能することが証明されました。
新たな襲来と車への注意点
クモとの戦いに完全勝利を収めて気分よく迎えた翌朝、車のフロントを見て別の意味で固まることになりました。
クモの巣は確かに防げていたのですが、今度はヘッドライトの真上に、大きな鳥の糞がベッチャリと落ちていたのです。クモを撃退した直後に上空から狙われるという、まさかの展開に見舞われました。「そっちかーい!」
当然ながら、ミントの爽やかな香りは鳥たちには全く通用しなかったようです。
なお、今回のミント歯磨き粉作戦を試す場合や、鳥の糞を掃除する場合には、車の塗装やパーツを傷めないために以下の点にご注意ください。
- 歯磨き粉の拭き取り方
歯磨き粉には研磨剤が含まれていることが多いため、乾いて硬くなった後にゴシゴシとこすると塗装に薄い傷がつく原因になります。落とすときは水やぬるま湯を含ませた布でよくふやかしてから優しく拭き取ってください。 - 鳥の糞の処理方法
鳥の糞は強い成分を含んでいる上に、砂や木の実の殻が混ざっていることがあります。ヘッドライトのカバーに傷をつけないよう、濡らしたキッチンペーパーなどをしばらく上に乗せて、十分にふやかしてから包み込むようにして取り除きます。
クモの次は鳥の襲来と、車のフロント周りが賑やかな日々でしたが、ひとまず毎日のクモの巣掃除というストレスから解放されたのは大きな収穫でした。もし同じように車のクモの巣に悩んでいる方がいれば、自宅にあるミント歯磨き粉を少し試してみてはいかがでしょうか。









コメント