100円ショップのダイソーでずっと気になっていたアイテムを手に入れました。その名も「直ぬりバタースティック」です。SNSで見かけるたびに、便利そうだなと思いつつも、実際はどうなんだろうと手を出せずにいたのですが、ついに試してみることにしました。
見た目は完全に「大きなスティックのり」です。底のダイヤルを回すと中身が出てくる仕組みも、リップクリームや文房具と同じで直感的にわかります。トーストにバターを塗るという日常の動作を、文房具のシステムで解決しようとする発想が面白いですよね。

最初のハードルは準備の手間
この製品、買ってきたらすぐに使えるわけではありませんでした。まず、市販の200gのバターを容器のサイズに合わせてカットする必要があります。これが意外と神経を使う作業でした。
バターは冷蔵庫から出したてだと固すぎて切るのが大変ですし、かといって放置しすぎると柔らかくなってベタベタします。容器の細長い形に合わせてガイドを見ながら切るのですが、包丁にバターがくっついたり、形が歪んだりと、最初から少し苦戦しました。
さらに、内部のパーツがいくつか分かれていて、組み立てるのにも一瞬頭を使います。「このスクリューはどこまで差し込むのが正解なんだろう」と説明書を確認しながらの作業になりました。一度覚えてしまえば次からは迷わないでしょうが、箱から出して即戦力、というわけにはいかないのが正直なところです。

実際に塗ってみた使用感
苦労してセットを完了し、いよいよ実戦投入です。焼きたてのトーストに直接滑らせてみると、これはなかなかの快感でした。
冷蔵庫から出したばかりのバターでも、スティック状になっていることで表面が薄く削り取られ、パンの上に均一に広がっていきます。普通のバターナイフだと、固い塊がパンに突き刺さって穴が空いてしまうことがありますが、その心配が全くありません。
何より、バターナイフを準備する必要がなく、使い終わったらキャップを閉めて冷蔵庫にポイと戻すだけ。この「洗い物が出ない」という解放感は、忙しい朝の時間帯にはかなり大きなメリットだと感じました。毎日パンを食べる習慣がある人にとっては、この手軽さは大きな魅力になるはずです。

気になってしまった衛生面の問題
ただ、使っていくうちにどうしても避けて通れない問題が出てきました。パンに直接塗る以上、パンのカスがバターの表面に付着してしまうのです。
特にカリッと焼いたトーストに塗ると、細かいパン粉がバター側に吸い付くように残ります。これをそのまま引っ込めてフタをするのは、人によってはかなり抵抗があるポイントかもしれません。
対策として、パンを焼く前の柔らかい状態で塗るようにすればカスは出にくいのですが、そうすると今度は「焼いた後のとろけるバターを楽しみたい」という欲求との妥協案を探ることになります。使用後に毎回表面を拭き取るという手もありますが、それだと今度は「手軽さ」という最大の利点が薄れてしまいます。
結局このアイテムは買いなのか
しばらく使ってみて感じたのは、この製品は使う人の性格をかなり選ぶということです。
「細かいことは気にしないから、とにかく朝の時間を短縮したい」「洗い物を一つでも減らして効率化したい」という合理的な考え方の人には、間違いなくフィットします。一度セットしてしまえば、その後の数日間はこれ以上なくスムーズに朝食を楽しめるからです。
一方で、衛生面が少しでも気になる人や、最初の詰め替え作業を面倒だと感じてしまう人には、あまり向いていないかもしれません。「やっぱりバターナイフでその都度塗って、きれいに洗うほうが安心できる」という結論になる可能性が高いです。
110円という価格を考えれば、自分のライフスタイルに合うかどうかを試す実験代としては非常に優秀です。完璧な道具ではありませんが、特定の悩みに対する解決策としては非常に割り切っていて潔い作りだと感じました。
道具としての面白さは十分にあるので、興味がある方は一度自分の性格と相談しながら試してみてはいかがでしょうか。












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