MLBのポストシーズンは、短期決戦ならではの緊張感とドラマが魅力です。レギュラーシーズンを勝ち抜いたチーム同士がぶつかり、ワールドシリーズ制覇を目指して熱戦を繰り広げます。
今回は、2016年から2025年までの10年間を対象に、ワールドシリーズの優勝チームと各ラウンドの勝ち上がり結果をまとめました。
2016年のシカゴ・カブスによる108年ぶりの世界一や、2024年・2025年のドジャース連覇など、印象的な出来事も振り返ります。
2020年の特別ルールや、2022年から始まった12チーム制についても整理しているので、過去の大会を振り返りたい方はぜひ参考にしてください。
10年間の優勝チーム一覧
まずは、2016年から2025年までのワールドシリーズチャンピオンを振り返ります。
| 年 | 優勝チーム | フォーマット |
| 2025年 | ロサンゼルス・ドジャース | 12チーム制 |
| 2024年 | ロサンゼルス・ドジャース | 12チーム制 |
| 2023年 | テキサス・レンジャーズ | 12チーム制 |
| 2022年 | ヒューストン・アストロズ | 12チーム制 |
| 2021年 | アトランタ・ブレーブス | 10チーム制 |
| 2020年 | ロサンゼルス・ドジャース | 16チーム制(特別ルール) |
| 2019年 | ワシントン・ナショナルズ | 10チーム制 |
| 2018年 | ボストン・レッドソックス | 10チーム制 |
| 2017年 | ヒューストン・アストロズ | 10チーム制 |
| 2016年 | シカゴ・カブス | 10チーム制 |
こうして並べてみると、ドジャースの勝負強さが際立っています。特に2024年と2025年の連覇は見事でした。
また、2016年のシカゴ・カブスによる108年ぶりの世界一や、2019年のワシントン・ナショナルズによる球団初のワールドシリーズ制覇など、記憶に残る出来事もあります。
10年間の結果を振り返ると、長年の悲願を達成したチームもあれば、複数回の優勝を果たしたチームもあり、ポストシーズンならではのドラマが感じられます。
大会フォーマットの変遷
この10年間で、MLBポストシーズンの出場枠や仕組みは大きく変わってきました。
2016〜2019年・2021年(10チーム制)
各リーグ5チーム(地区優勝3チーム+ワイルドカード2チーム)が出場する方式でした。
ワイルドカードゲームは一発勝負の1試合制で、敗れたチームはその時点で敗退となります。1試合の結果でシーズンの行方が決まるため、緊張感の高い試合が繰り広げられました。
2020年(16チーム制)
短縮シーズンに伴う特別ルールとして、両リーグ合わせて16チームが参加する拡大トーナメント形式で実施されました。
通常の大会とは異なり、ワイルドカードシリーズも3戦2勝制で行われました。出場チームが大幅に増えた、特別なシーズンです。
2022〜2025年(12チーム制)
ワイルドカード枠が拡大され、各リーグ6チーム、計12チームが出場する方式に移行しました。
ワイルドカードシリーズは3戦2勝制となり、従来の一発勝負から複数試合で勝敗を決める方式に変更されています。
このように、大会方式の変化によって出場枠争いや短期決戦の戦い方にも違いが生まれています。過去のトーナメント結果を見比べると、制度の変化も含めてMLBポストシーズンの歴史を楽しめます。
2016〜2025年 ポストシーズン詳細データ
ここからは、各年のトーナメント勝ち上がり結果を紹介します。
以下のスコアは各シリーズの勝利数を表しています。例えば「4-2」は、先に4勝したチームがシリーズを制したことを意味します。各対戦では、左側にシリーズの勝者を記載しています。
2025年(12チーム制)
Wild Card Series
- ニューヨーク・ヤンキース 2-1 ボストン・レッドソックス
- デトロイト・タイガース 2-1 クリーブランド・ガーディアンズ
- シカゴ・カブス 2-1 サンディエゴ・パドレス
- ロサンゼルス・ドジャース 2-0 シンシナティ・レッズ
Division Series
- トロント・ブルージェイズ 3-1 ニューヨーク・ヤンキース
- シアトル・マリナーズ 3-2 デトロイト・タイガース
- ミルウォーキー・ブルワーズ 3-2 シカゴ・カブス
- ロサンゼルス・ドジャース 3-1 フィラデルフィア・フィリーズ
League Championship Series
- トロント・ブルージェイズ 4-3 シアトル・マリナーズ
- ロサンゼルス・ドジャース 4-0 ミルウォーキー・ブルワーズ
World Series
- ロサンゼルス・ドジャース 4-3 トロント・ブルージェイズ
優勝:ロサンゼルス・ドジャース
ワールドシリーズMVP:山本由伸(投手)
- 3勝0敗
- 防御率1.02
- 17⅔回
- 15奪三振
- 1完投
ドジャースがブルージェイズとの激戦を制し、ワールドシリーズ連覇を達成しました。山本由伸は3勝を挙げる圧巻の投球でMVPに選ばれました。
2024年(12チーム制)
Wild Card Series
- カンザスシティ・ロイヤルズ 2-0 ボルティモア・オリオールズ
- デトロイト・タイガース 2-0 ヒューストン・アストロズ
- サンディエゴ・パドレス 2-0 アトランタ・ブレーブス
- ニューヨーク・メッツ 2-1 ミルウォーキー・ブルワーズ
Division Series
- ニューヨーク・ヤンキース 3-2 カンザスシティ・ロイヤルズ
- クリーブランド・ガーディアンズ 3-2 デトロイト・タイガース
- ロサンゼルス・ドジャース 3-2 サンディエゴ・パドレス
- ニューヨーク・メッツ 3-1 フィラデルフィア・フィリーズ
League Championship Series
- ニューヨーク・ヤンキース 4-1 クリーブランド・ガーディアンズ
- ロサンゼルス・ドジャース 4-2 ニューヨーク・メッツ
World Series
- ロサンゼルス・ドジャース 4-1 ニューヨーク・ヤンキース
優勝:ロサンゼルス・ドジャース
ワールドシリーズMVP:フレディ・フリーマン(一塁手)
- 打率.300
- 4本塁打
- 12打点
- OPS 1.364
ドジャースはワールドシリーズでヤンキースを4勝1敗で破り、世界一に輝きました。フレディ・フリーマンはシリーズを通して打撃で存在感を発揮し、MVPに選ばれています。
2023年(12チーム制)
Wild Card Series
- ミネソタ・ツインズ 2-0 トロント・ブルージェイズ
- テキサス・レンジャーズ 2-0 タンパベイ・レイズ
- フィラデルフィア・フィリーズ 2-0 マイアミ・マーリンズ
- アリゾナ・ダイヤモンドバックス 2-0 ミルウォーキー・ブルワーズ
Division Series
- ヒューストン・アストロズ 3-1 ミネソタ・ツインズ
- テキサス・レンジャーズ 3-0 ボルティモア・オリオールズ
- フィラデルフィア・フィリーズ 3-1 アトランタ・ブレーブス
- アリゾナ・ダイヤモンドバックス 3-0 ロサンゼルス・ドジャース
League Championship Series
- テキサス・レンジャーズ 4-3 ヒューストン・アストロズ
- アリゾナ・ダイヤモンドバックス 4-3 フィラデルフィア・フィリーズ
World Series
- テキサス・レンジャーズ 4-1 アリゾナ・ダイヤモンドバックス
優勝:テキサス・レンジャーズ
ワールドシリーズMVP:コーリー・シーガー(遊撃手)
- 打率.286
- 3本塁打
- 6打点
レンジャーズがワールドシリーズを制し、球団史上初の世界一を達成しました。コーリー・シーガーは勝負強い打撃でチームをけん引し、ワールドシリーズMVPに輝いています。
2022年(12チーム制)
Wild Card Series
- クリーブランド・ガーディアンズ 2-0 タンパベイ・レイズ
- シアトル・マリナーズ 2-0 トロント・ブルージェイズ
- サンディエゴ・パドレス 2-1 ニューヨーク・メッツ
- フィラデルフィア・フィリーズ 2-0 セントルイス・カージナルス
Division Series
- ニューヨーク・ヤンキース 3-2 クリーブランド・ガーディアンズ
- ヒューストン・アストロズ 3-0 シアトル・マリナーズ
- サンディエゴ・パドレス 3-1 ロサンゼルス・ドジャース
- フィラデルフィア・フィリーズ 3-1 アトランタ・ブレーブス
League Championship Series
- ヒューストン・アストロズ 4-0 ニューヨーク・ヤンキース
- フィラデルフィア・フィリーズ 4-1 サンディエゴ・パドレス
World Series
- ヒューストン・アストロズ 4-2 フィラデルフィア・フィリーズ
優勝:ヒューストン・アストロズ
ワールドシリーズMVP:ジェレミー・ペーニャ(遊撃手)
- 打率.400
- 1本塁打
- 3打点
12チーム制が始まった2022年は、アストロズが安定した戦いでワールドシリーズを制しました。ジェレミー・ペーニャは攻守に活躍し、シリーズMVPに選ばれています。
2021年(10チーム制)
Wild Card Game
- ボストン・レッドソックス 1-0 ニューヨーク・ヤンキース
- ロサンゼルス・ドジャース 1-0 セントルイス・カージナルス
Division Series
- ボストン・レッドソックス 3-1 タンパベイ・レイズ
- ヒューストン・アストロズ 3-1 シカゴ・ホワイトソックス
- ロサンゼルス・ドジャース 3-2 サンフランシスコ・ジャイアンツ
- アトランタ・ブレーブス 3-1 ミルウォーキー・ブルワーズ
League Championship Series
- ヒューストン・アストロズ 4-2 ボストン・レッドソックス
- アトランタ・ブレーブス 4-2 ロサンゼルス・ドジャース
World Series
- アトランタ・ブレーブス 4-2 ヒューストン・アストロズ
優勝:アトランタ・ブレーブス
ワールドシリーズMVP:ホルヘ・ソレア(外野手)
- 打率.300
- 3本塁打
- 6打点
- OPS 1.191
ブレーブスはドジャースとのリーグ優勝決定シリーズを突破し、ワールドシリーズでもアストロズを撃破しました。ホルヘ・ソレアは強打でチームを支え、MVPに選ばれています。
2020年(16チーム制)
Wild Card Series
- タンパベイ・レイズ 2-0 トロント・ブルージェイズ
- ニューヨーク・ヤンキース 2-0 クリーブランド・インディアンス
- ヒューストン・アストロズ 2-0 ミネソタ・ツインズ
- オークランド・アスレチックス 2-1 シカゴ・ホワイトソックス
- ロサンゼルス・ドジャース 2-0 ミルウォーキー・ブルワーズ
- サンディエゴ・パドレス 2-1 セントルイス・カージナルス
- マイアミ・マーリンズ 2-0 シカゴ・カブス
- アトランタ・ブレーブス 2-0 シンシナティ・レッズ
Division Series
- タンパベイ・レイズ 3-2 ニューヨーク・ヤンキース
- ヒューストン・アストロズ 3-1 オークランド・アスレチックス
- ロサンゼルス・ドジャース 3-0 サンディエゴ・パドレス
- アトランタ・ブレーブス 3-0 マイアミ・マーリンズ
League Championship Series
- タンパベイ・レイズ 4-3 ヒューストン・アストロズ
- ロサンゼルス・ドジャース 4-3 アトランタ・ブレーブス
World Series
- ロサンゼルス・ドジャース 4-2 タンパベイ・レイズ
優勝:ロサンゼルス・ドジャース
ワールドシリーズMVP:コーリー・シーガー(遊撃手)
- 打率.400
- 2本塁打
- 5打点
2020年は短縮シーズンに伴い、16チームが参加する特別な大会方式が採用されました。ドジャースは拡大されたトーナメントを勝ち抜き、ワールドシリーズを制覇しました。
コーリー・シーガーは打率4割を記録するなど活躍し、シリーズMVPに選ばれています。
2019年(10チーム制)
Wild Card Game
- タンパベイ・レイズ 1-0 オークランド・アスレチックス
- ワシントン・ナショナルズ 1-0 ミルウォーキー・ブルワーズ
Division Series
- ヒューストン・アストロズ 3-2 タンパベイ・レイズ
- ニューヨーク・ヤンキース 3-0 ミネソタ・ツインズ
- ワシントン・ナショナルズ 3-2 ロサンゼルス・ドジャース
- セントルイス・カージナルス 3-2 アトランタ・ブレーブス
League Championship Series
- ヒューストン・アストロズ 4-2 ニューヨーク・ヤンキース
- ワシントン・ナショナルズ 4-0 セントルイス・カージナルス
World Series
- ワシントン・ナショナルズ 4-3 ヒューストン・アストロズ
優勝:ワシントン・ナショナルズ
ワールドシリーズMVP:スティーブン・ストラスバーグ(投手)
- 2勝0敗
- 防御率2.51
- 14回
- 14奪三振
ナショナルズはリーグ優勝決定シリーズでカージナルスを4連勝で退け、ワールドシリーズではアストロズとの接戦を制しました。球団初のワールドシリーズ制覇を達成した、記念すべきシーズンです。
スティーブン・ストラスバーグはワールドシリーズで2勝を挙げ、MVPに選ばれました。
2018年(10チーム制)
Wild Card Game
- ニューヨーク・ヤンキース 1-0 オークランド・アスレチックス
- コロラド・ロッキーズ 1-0 シカゴ・カブス
Division Series
- ボストン・レッドソックス 3-1 ニューヨーク・ヤンキース
- ヒューストン・アストロズ 3-0 クリーブランド・インディアンス
- ミルウォーキー・ブルワーズ 3-0 コロラド・ロッキーズ
- ロサンゼルス・ドジャース 3-1 アトランタ・ブレーブス
League Championship Series
- ボストン・レッドソックス 4-1 ヒューストン・アストロズ
- ロサンゼルス・ドジャース 4-3 ミルウォーキー・ブルワーズ
World Series
- ボストン・レッドソックス 4-1 ロサンゼルス・ドジャース
優勝:ボストン・レッドソックス
ワールドシリーズMVP:スティーブ・ピアース(一塁手)
- 打率.333
- 3本塁打
- 8打点
レッドソックスはリーグ優勝決定シリーズでアストロズを破り、ワールドシリーズでもドジャースを4勝1敗で下しました。スティーブ・ピアースは長打力を発揮し、シリーズMVPに選ばれています。
2017年(10チーム制)
Wild Card Game
- ニューヨーク・ヤンキース 1-0 ミネソタ・ツインズ
- アリゾナ・ダイヤモンドバックス 1-0 コロラド・ロッキーズ
Division Series
- ニューヨーク・ヤンキース 3-2 クリーブランド・インディアンス
- ヒューストン・アストロズ 3-1 ボストン・レッドソックス
- ロサンゼルス・ドジャース 3-0 アリゾナ・ダイヤモンドバックス
- シカゴ・カブス 3-2 ワシントン・ナショナルズ
League Championship Series
- ヒューストン・アストロズ 4-3 ニューヨーク・ヤンキース
- ロサンゼルス・ドジャース 4-1 シカゴ・カブス
World Series
- ヒューストン・アストロズ 4-3 ロサンゼルス・ドジャース
優勝:ヒューストン・アストロズ
ワールドシリーズMVP:ジョージ・スプリンガー(外野手)
- 打率.379
- 5本塁打
- 7打点
アストロズとドジャースによるワールドシリーズは、第7戦までもつれる接戦となりました。最後はアストロズが勝ち切り、球団史上初のワールドシリーズ制覇を果たしました。
ジョージ・スプリンガーはシリーズで5本塁打を放つ活躍を見せ、MVPに選ばれています。
2016年(10チーム制)
Wild Card Game
- トロント・ブルージェイズ 1-0 ボルティモア・オリオールズ
- サンフランシスコ・ジャイアンツ 1-0 ニューヨーク・メッツ
Division Series
- トロント・ブルージェイズ 3-0 テキサス・レンジャーズ
- クリーブランド・インディアンス 3-0 ボストン・レッドソックス
- シカゴ・カブス 3-1 サンフランシスコ・ジャイアンツ
- ロサンゼルス・ドジャース 3-2 ワシントン・ナショナルズ
League Championship Series
- クリーブランド・インディアンス 4-1 トロント・ブルージェイズ
- シカゴ・カブス 4-2 ロサンゼルス・ドジャース
World Series
- シカゴ・カブス 4-3 クリーブランド・インディアンス
優勝:シカゴ・カブス
ワールドシリーズMVP:ベン・ゾブリスト(二塁手)
- 打率.357
- 5得点
2016年は、シカゴ・カブスがクリーブランド・インディアンスとのワールドシリーズを制し、108年ぶりの世界一を達成したシーズンです。
第7戦までもつれたシリーズは、最後まで目が離せない展開となりました。長年優勝から遠ざかっていたカブスにとって、歴史に残る大きな勝利となりました。
まとめ:直近10年間のMLBポストシーズンを振り返る
2016年から2025年までのMLBポストシーズンを振り返ると、カブスの108年ぶりの世界一、ナショナルズの球団初優勝、レンジャーズの初制覇など、さまざまなドラマがありました。
近年ではドジャースが2024年と2025年に連覇を達成し、短期決戦での強さを見せています。
また、ポストシーズンのフォーマットも変化してきました。2020年には16チーム制が採用され、2022年からは12チーム制へ移行しています。出場枠が広がったことで、レギュラーシーズンを勝ち抜いたチーム同士の対戦にも新たな展開が生まれています。
過去の対戦結果を見返してみると、「このシリーズは熱かったな」「ここで波に乗って一気に優勝まで行ったな」といった思い出が蘇ってきます。
2026年のポストシーズンでは、どのチームがワールドシリーズ制覇を果たすのでしょうか。最後まで熱戦を見届けたいと思います。










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