先日、朝起きてスマホを見ると、実家のあたりで大雨が降っているというニュースが目に入りました。
「大丈夫かな」と急に不安になり、慌てて安否確認の連絡をしたのですが、そのときに感じたのが「離れた場所の雨の状況をもっと簡単に確認できないかな」ということでした。
そこで調べていて知ったのが、気象庁の「キキクル」です。大雨による災害の危険度を地図上で確認できるWebサイトで、雨が降っている場所だけでなく、どの地域で危険度が高まっているのかも確認できます。
実際に使ってみると、思っていたより分かりやすいツールでした。今回は、キキクルの使い方や具体的な操作手順、色の意味、避難を判断するときのポイントをまとめます。
キキクルとは?大雨の危険度を地図で確認できる
キキクルは、気象庁が提供している「危険度分布」です。大雨によって土砂災害や浸水、洪水などの危険度が高まっている場所を、地図上で色分けして表示します。
キキクルには、次の3種類があります。
- 土砂キキクル:土砂災害の危険度を確認
- 浸水キキクル:短時間の強い雨による浸水害の危険度を確認
- 洪水キキクル:河川の増水や氾濫による洪水災害の危険度を確認
情報は10分ごとに更新されるため、大雨のときに現在の危険度を確認するのに役立ちます。自宅周辺だけでなく、離れて暮らす家族がいる地域を確認したいときにも便利です。
キキクルの具体的な操作手順
実際にキキクルを見る方法は、それほど難しくありません。スマートフォンなら、次の手順で確認できます。
1. 気象庁のホームページを開く
まず、スマートフォンのブラウザで気象庁のホームページを開きます。
トップページから「キキクル(危険度分布)」を選択します。インターネット検索で「気象庁 キキクル」と検索してアクセスする方法でも構いません。(気象庁)
2. キキクルの地図を表示する
キキクルを開くと、地図上に危険度が色分けされて表示されます。
画面上のメニューなどから、確認したい災害の種類を選びます。
- 土砂災害が気になるなら「土砂」
- 街中の浸水が気になるなら「浸水」
- 河川の増水や氾濫が気になるなら「洪水」
というように使い分けます。
3. 現在地を表示する
自分がいる場所を確認したい場合は、位置情報機能を利用します。
キキクルの地図画面で現在位置を取得するボタンをタップすると、現在地を中心とした地図を表示できます。スマートフォンの位置情報の利用を許可していない場合は、ブラウザ側で位置情報の利用を許可します。(気象庁データ)
4. 地図を拡大して周辺の色を見る
現在地が表示されたら、地図を拡大して自宅周辺の色を確認します。
色によって危険度が分かるので、まずは自分のいる場所や家族がいる場所がどの色になっているのかを確認します。
また、地図は自由に移動できるため、離れた場所にいる家族の地域を表示することもできます。
5. 色だけでなく今後の危険度も確認する
キキクルでは、現在の危険度だけでなく、今後の危険度の変化を確認できる表示もあります。
「今は黄色だから大丈夫」とすぐに判断するのではなく、これから危険度が高まる可能性がないかも確認しておきましょう。
特に大雨が続いているときは、時間を置いて再度確認することが大切です。キキクルは10分ごとに更新されています。
キキクルの色の意味は?5段階で危険度を確認
キキクルでは、災害の危険度が色で表示されます。基本的には、黄色から赤、紫、黒へと危険度が高くなります。
| 色 | 危険度 | 警戒レベル相当 | 主な行動の目安 |
| 黒 | 災害切迫 | レベル5相当 | 命を守るための最善の行動をとる |
| 紫 | 危険 | レベル4相当 | 危険な場所から速やかに避難する |
| 赤 | 警戒 | レベル3相当 | 高齢者等は避難を開始する |
| 黄 | 注意 | レベル2相当 | 避難先や避難経路などを確認する |
| 白・水色など | 今後の情報等に留意 | ― | 今後の雨や危険度の変化に注意する |
覚えておきたいのは、紫になってから避難を考えるのではなく、早めに行動することです。
紫は「危険」で、警戒レベル4相当です。危険な場所にいる場合は、自治体から避難指示が発令されているかどうかだけを待つのではなく、速やかに避難することが重要です。
黒の「災害切迫」は、すでに命に危険が及ぶ災害が切迫している、または発生している可能性が高い状況です。黒になってから避難を始めるのではなく、遅くとも紫の段階で避難を判断することが大切です。
2026年5月から防災気象情報が変わっている
キキクルを見るうえで、2026年現在は防災気象情報の変更についても知っておきたいところです。
2026年5月から新しい防災気象情報の運用が始まり、大雨などの情報について、警戒レベルとの対応が整理されています。
ただし、キキクルの色だけを見て判断するのではなく、気象庁の気象情報や自治体から発表される避難情報、自分のいる場所の状況なども合わせて確認することが大切です。
特に、すでに道路が冠水しているなど周囲が危険な状態になっている場合は、無理に外へ移動することがかえって危険になる場合があります。
洪水キキクルは自分の場所だけを見ない
洪水キキクルを見るときに覚えておきたいのが、自分のいる場所だけでなく、河川の上流側も確認することです。
河川の危険度は、上流で高まったあとに下流へ移ってくることがあります。そのため、自宅付近の色がまだ低いからといって安心するのではなく、上流側で危険度が高まっていないかも確認しておくと状況を把握しやすくなります。
河川の近くに住んでいる場合は、普段からハザードマップを確認し、どこへ避難するのか、どの経路を使うのかを決めておくことも大切です。
離れた家族の安否確認にもキキクルが役立つ
今回、実家周辺の大雨を知って慌てて連絡したことで、離れた場所の状況を確認できる手段を普段から知っておくことの大切さを感じました。
キキクルなら、地図を開いて実家周辺の危険度を確認できます。
もちろん、キキクルを見ただけで家族の無事が分かるわけではありません。ですが、「周辺で危険度が高まっている」と分かれば、早めに電話やメッセージで連絡するきっかけになります。
大雨のニュースを見てから慌てるのではなく、普段から家族が暮らしている地域のハザードマップや避難場所を確認しておくと、いざというときにも落ち着いて対応しやすくなります。
キキクルの通知サービスも便利
大雨のたびにキキクルを開いて確認するのが難しい場合は、通知サービスを利用する方法もあります。
気象庁の協力のもと、登録した地域のキキクルの危険度が高まったときに、メールやスマートフォンのアプリで通知を受け取れるサービスが提供されています。
通知を受け取ったら、それだけで判断を終わらせず、キキクルの地図を開いて「どこで危険度が高まっているのか」を確認するのがポイントです。
キキクルは大雨が降る前に一度使っておこう
キキクルは、大雨が降ってから初めて開くより、天気が落ち着いているときに一度操作しておくのがおすすめです。
まずは自宅周辺を表示し、土砂、浸水、洪水のどの情報を確認すればよいのかを知っておきます。そのうえで、家族が住んでいる地域も一度表示しておくと、いざというときに慌てにくくなります。
今回、実家周辺の大雨を知って慌てて連絡したことで、災害情報は「起きてから調べる」のではなく、普段から見方を知っておくことが大切だと感じました。
大雨のときは、キキクルだけに頼るのではなく、気象情報や自治体からの避難情報、周囲の状況も合わせて確認することが大切です。いざというときに落ち着いて行動できるよう、今のうちに一度キキクルを開いて、操作方法を確認しておきたいと思います。










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