リステリンで髪の毛が溶けて配管が詰まる?噂の真偽を4パターンで実験検証

リステリンで髪の毛が溶けて配管が詰まる?噂の真偽を4パターンで実験検証

インターネットを見ていると、時々「えっ、本当?」と疑いたくなるような話に出会うことがあります。今回、私の目に飛び込んできたのは「液体歯磨きのリステリンを使っていると、排水管の中の髪の毛がドロドロに溶けて詰まる」という不穏な噂でした。

私はリステリンを愛用していて、朝晩の歯磨きの際には欠かさず使用しています。もし毎日口に含んでいるものが、髪の毛を溶かすほど強力だとしたら、なんだか少し怖い気がします。でも、一方で「そんなわけないだろう」という冷静な自分もいます。化学の専門的な知識があるわけではないので、理屈で考えても答えは出ません。それなら、実際に自分の手で実験をして確かめてみるのが一番手っ取り早いと考えました。

もし本当にドロドロに溶けるのであれば、それはそれで排水管掃除の手間が省けて便利かもしれません。そんな期待半分、疑い半分で、実験をスタートすることにしました。

目次

実験の準備と4つのパターン

実験といっても、家にあるもので簡単にできる範囲で進めました。用意したのは、100円ショップで購入した小さな瓶を4つと、検証用のリステリンです。

私は普段から、朝と夜で2種類のリステリンを使い分けています。というのも、以前SNSで「アルコールタイプを使った直後に運転すると、飲酒検問のアルコールチェックに引っかかる可能性がある」という噂を目にしたからです。こちらの真偽を確かめるのはさすがに面倒だったので、念のため朝はノンアルコール、夜はアルコールタイプと決めています。

↑これがアルコールタイプ。強い刺激で「クワァッ!」っとなるやつです。

↑こちらがノンアルタイプ。寝起きには低刺激なのがいいです。

今回は、その2つのリステリンを使って、以下の4つのパターンを用意しました。

  1. アルコールタイプ(紫色のボトル)の原液
  2. アルコールタイプを水で薄めたもの(1:1)
  3. ノンアルコールタイプの原液
  4. ノンアルコールタイプを水で薄めたもの(1:1)

もし溶かす力が成分やアルコールにあるのなら、この組み合わせでどこかに差が出るはずです。それぞれの瓶に、同じくらいの量の髪の毛を束ねて入れ、リステリンを注いで蓋を閉めました。あとは、部屋の隅に並べてじっくり観察するだけです。

じっくり数日間放置してみた

瓶を設置してから、毎日様子を伺いました。1日目は、どの瓶も特に変化はありませんでした。髪の毛は瓶の底でじっとしています。リステリン特有の綺麗な色を眺める程度で、特に何も起きません。

3日が経過しても、髪の毛が細くなったり、液体が濁ったりする様子は見られませんでした。噂では「ドロドロに溶ける」という表現が使われていたので、もっと劇的な変化があるのかと思っていましたが、意外と静かなものです。

せっかくなので、そのまま1週間まで放置期間を延ばしてみることにしました。もし少しずつでも溶けているのなら、1週間もあれば何かしらの反応が出るはずです。実験中は、瓶が倒れないように気を配りながら、結果が出るのを待ってみました。

大人になってからの自由研究のような感覚で、時々瓶を光に透かして確認するのは、日々のちょっとした楽しみになりました。

ついに判明した実験結果

1週間が経過したところで、全ての瓶を回収して中身を詳しく確認しました。期待していたような大変化はあったのか、結果をまとめます。

まず「髪の毛の形状」についてですが、4つの瓶のどれを見ても、髪の毛に変化は全くありませんでした。溶けて細くなることも、バラバラに千切れることもなく、最初に入れたときの状態を保っています。

次に「液体の変化」です。こちらも、髪の毛から何かが溶け出したような濁りや、変な浮遊物が出ることはありませんでした。リステリンの液体は澄んだままで、底に沈殿物が溜まるようなこともありません。

最後に「タイプ別・濃度別の差」ですが、アルコールの有無による違いも、原液か希釈したかの違いも、一切見られませんでした。どの瓶も、驚くほど「何も起きていない」という結果に終わりました。

素人の目から見ても、リステリンが髪の毛に対して化学的に攻撃を仕掛けている様子は全く感じられませんでした。

↑実験初日の写真

↑一週間後の写真 

※後日追記:念のため1か月間放置してみましたが変化は全くありませんでした。

噂の正体について考えてみる

実験の結果、リステリンそのものが髪の毛をドロドロに溶かすという説は、私の環境では否定されました。では、なぜ「リステリンで配管が詰まる」なんていう噂が流れているのでしょうか。

実験結果を踏まえて自分なりに考えてみたのですが、いくつかの可能性が浮かんできました。

ひとつは、リステリンの「色」の影響です。排水管の中には、普段から石鹸カスや皮脂汚れが溜まっています。そこに、リステリンの鮮やかな青色や紫色の液体が流れていくと、汚れがその色に染まってしまうのではないでしょうか。掃除をしたときに、青く染まった正体不明のドロドロした塊が出てきたら、リステリンの鮮やかな色と強い刺激が何かを溶かせそうなイメージを持ってもおかしくないでしょう。そしてその塊を見た人は「リステリンが何かを溶かしてヘドロ状の物体を作って配管を詰まらせる」と勘違いしたのかもしれません。

もうひとつは、殺菌作用によるものです。排水管の壁にはヌメリの膜が張っています。リステリンを流すことでその膜が少しずつ剥がれ落ち、それが下の方で詰まっていた髪の毛に絡まって、流れを悪くした可能性です。これはリステリンが悪いというより、元々配管に汚れが溜まっていたことが原因と言えます。

今回の検証を終えて

今回の実験を通して、普段使っている液体歯磨きの安全性を再確認することができました。髪の毛一本すら溶かさないのであれば、口の中で使う分には全く心配なさそうです。

ネットの情報には驚かされることが多いですが、こうして自分で確かめてみると、意外な真相が見えてくるものですね。今回は「何も起きない」という結果でしたが、それが分かっただけでも大きな収穫でした。

これで明日からも、安心してリステリンでうがいを続けることができそうです。排水管の詰まりが気になる人は、リステリンのせいにする前に、普通にパイプクリーナーを使って掃除をするのが一番の解決策かもしれません。

自分で手を動かして何かを確かめる楽しさを再発見した、良い機会になりました。もしまた面白そうな噂を見かけたら、こうして検証してみたいと思います。

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