ホームセンターなどで手に入る手ごろな価格の組み立て式棚、いわゆるカラーボックス。これを自分なりにカスタマイズして、天井までの空間を使い切る巨大な漫画棚に作り替えたので、その過程や工夫したポイントをまとめてみます。
デッドスペースをどう活かすか
部屋に物が増えてくると、どうしても床の面積が足りなくなります。特に漫画は、一冊は薄くてもシリーズで揃えるとかなりの場所を取ります。そこで目をつけたのが、棚の上の空間です。一般的な二段や三段のカラーボックスをそのまま置くだけでは、天井との間に中途半端な隙間ができてしまいます。このデッドスペースを何とか活用できないかと考え、棚を二段に重ねることにしました。
市販の背の高い本棚を購入することも検討しましたが、配送の手間や価格、そして何より部屋のサイズにぴったり合うものを見つけるのが大変です。その点、安価なカラーボックスなら複数を組み合わせることで、コストを抑えながら自由な高さに調整できます。
連結の工夫と安全対策
単に棚を積み重ねただけでは、地震の際や何かの拍子に上の棚が滑り落ちてしまう危険があります。そこで、まずは上下の棚を物理的に固定することにしました。
今回利用したのは、棚の側板を固定している既存のネジ穴です。新しく穴を開けるのは手間ですし、板が割れるリスクもあります。もともとあるネジを一度外し、穴の開いた板状の金属パーツ(連結金具)を挟み込んでから、再度ネジを締め直しました。これだけで、上下の棚が一体化し、横から見てもメカニカルでしっかりとした印象になります。
さらに重要なのが転倒防止です。天井までの高さがあるため、揺れに対する備えは欠かせません。棚の最上部には、両端にしっかりとした突っ張り棒を設置しました。これで棚全体が前に倒れてくる心配はなくなり、安心して物を詰め込むことができます。安価な素材の組み合わせでも、要所を補強することで十分な実用性と安全性を確保できるのがDIYの良いところです。

漫画コレクターとしての楽しみ
この自作棚の主な用途は、長編漫画の収納です。一巻から最新刊まで、あるいは完結作品を全巻ずらーっと並べて眺めるのは、コレクターにとって至福の時間です。特に、背表紙がつながって一つの絵になる作品などは、この巨大な棚に並べることでその魅力が最大限に引き出されます。
ドラゴンボールのように、全巻揃えることで背表紙のイラストが完成する仕掛けがある作品は、一冊ずつ買い足していく過程がパズルを埋めていくようで楽しいものです。棚を一列まるごと一つの作品で埋め尽くす光景は圧巻で、デジタル書籍では味わえない、物質としての満足感があります。
また、棚を二段に重ねたことで、長編作品でも途中で段を変えることなく、一気に見渡せるようになりました。これは読書体験としても非常に快適です。「次はあの作品を全巻揃えて、この空いたスペースに並べよう」と計画を立てるのも、新しい楽しみの一つになりました。
安価な棚を使い倒すメリット
高級な家具も魅力的ですが、安価なカラーボックスには「失敗を恐れずに手を加えられる」という大きなメリットがあります。金具を付けたり、必要に応じて配置を変えたりと、自分のライフスタイルの変化に合わせて柔軟に形を変えられます。
棚板が重みでしなってきたら、板を裏返してセットし直すことで、自重を利用して元に戻すといったメンテナンスも気軽に行えます。もし将来的に引っ越しなどで不要になっても、解体や処分が比較的容易なのも助かります。
限られた予算とスペースの中で、いかに効率よく、かつ楽しく収納を増やすか。工夫次第で、安い棚も立派な「自分専用の特製ラック」に進化します。もし部屋の収納力に限界を感じているなら、こうした連結カスタマイズを試してみる価値はあると思います。
自分だけの漫画の要塞が完成していく過程は、単なる片付け以上の満足感を与えてくれます。これからも少しずつ手を加えながら、お気に入りのコレクションを充実させていきたいと考えています。


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