いつかやってみたいと思っていたことのひとつに「家系図作り」がありました。自分のルーツがどこにあるのか、どんな人たちがバトンを繋いで今の自分がここにいるのか。そんな漠然とした興味を形にするべく、ついに重い腰を上げて役所へ行ってきました。
これまで「家系図を作る」なんて、どこか専門の業者に頼むような大層なことだと思い込んでいたのですが、調べてみると意外と自分で最初の一歩を踏み出せることがわかったのです。その鍵となるのが、役所で発行してもらえる「戸籍謄本」です。
役所の窓口でのやり取り
今日、最寄りの役所に行って「家系図を作りたいので、遡れるだけ全ての戸籍をお願いします」と伝えてきました。窓口に行くまでは、変に怪しまれたり、面倒な顔をされたりしないかなと少し緊張していましたが、結果としては拍子抜けするほどスムーズでした。
担当してくれた方は、こちらの意図をすぐに察してくれました。「家系図作成ですね、かしこまりました」という慣れた様子で、必要な手続きを次々と案内してくれたのです。
最近は「広域交付制度」という便利な仕組みがあるそうで、本籍地が遠くにあるご先祖様の情報も、今住んでいる場所の役所の窓口でまとめて請求できるとのこと。昔だったら、あちこちの自治体に郵送でやり取りしなければならなかったはずなので、本当に良い時代になったものです。
申し込み用紙と本人確認
手続き自体は、住所、氏名、電話番号、生年月日といった基本情報と、判明している範囲の本籍地を専用の用紙に記入するだけ。あとは身分証明書の提示を求められたので、マイナンバーカードを見せて本人確認も完了しました。
窓口では、取り寄せたい範囲についても細かく聞かれました。私は迷わず「とにかく遡れるだけ全部お願いします」と即答。両親の分など、今さら取り寄せなくても分かっている情報もありますが、せっかくの機会なので、公的な書類として全て揃えておきたかったのです。
また、予算についても事前に確認がありました。戸籍は1通あたりの手数料が決まっているため、あまりに家系が複雑で枚数が増えてしまうと、合計金額が予想外に膨らむこともあるそうです。予算を超えそうな場合には事前に連絡をもらえるように手配してくれたりと、役所側の細やかな配慮がとてもありがたく感じました。
養子縁組の場合はどうなる?
手続きの中で興味深かったのが、「養子縁組」に関するお話です。もし調査の途中で養子に入ったご先祖様が出てきた場合、実親のラインを追うのか、それとも養親のラインを追うのかによって、調査が枝分かれするのだそうです。
そのあたりも、何か判明した時点で役所から確認の連絡をくれるとのことで、まるで探偵に調査を依頼したようなワクワク感があります。私は「調べられるだけ調べたい」と伝えてあるので、どんな枝分かれが出てきても、できる限りその先を追いかけてみたいと思っています。
待ち時間は3か月
ただ、一つだけ驚いたのが、書類が出来上がるまでの期間です。窓口の方いわく、現在は同様の申し込みが増えている時期なのだとか。特に年末に申し込んだ人が多かった影響で、作業がかなり立て込んでいるらしく、手元に届くまで「3か月ほど」かかると言われました。
最初は「そんなにかかるのか」と一瞬思いましたが、よくよく考えてみれば、全国の自治体に照会をかけて、明治時代まで遡る膨大な手書き資料を一つずつ確認してくれるわけです。それだけの時間をかけて、自分の血筋の150年分を掘り起こしてくれるのだと思えば、むしろ贅沢な待ち時間のように感じてきました。
いまから3か月後、春が来る頃に私の元へご先祖様たちの記録が届きます。
書類が届くまでに準備しておくこと
せっかくの3か月間なので、ただ待っているだけではもったいない気がしてきました。書類が届いた瞬間に作業に取りかかれるよう、少しずつ準備を進めておこうと思います。
まずは、大きな模造紙を用意するか、それともパソコンで専用のソフトを使って管理するか。調べてみると家系図作成専用のアプリなども色々あるみたいなので、自分に合ったスタイルを探す楽しみがあります。
また、古い戸籍は手書きの筆文字で書かれていることが多いそうです。時には判読が難しい文字もあるとか。今のうちに、明治時代の戸籍の読み方や、よく使われる用語などを予習しておけば、書類が届いた時の感動もより深まるかもしれません。
家系図を作るからには、単に名前を並べるだけでなく、その人たちがどんな場所で、どんな時代を生きたのか、その背景まで想像できるようなものに仕上げたい。そんな大きな目標ができました。
3か月後、役所の窓口から「準備ができました」と電話がかかってくる日が、今から待ち遠しくて仕方がありません。


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