今年も残すところあとわずか。街の空気もすっかり年末モードで、スーパーに行けばお正月用の食材が所狭しと並んでいます。この時期のスーパーの熱気というか、独特の「買わなきゃ損」みたいな雰囲気、嫌いじゃないけれど少し圧倒されてしまいます。
例年なら、なんとなく「年越しそば」を食べるために、お蕎麦と、それに乗せる大きな海老天をカゴに入れるのが恒例でした。でも、ふと海老天の値段を見て立ち止まりました。年末価格というか、いつもの数倍はする強気な設定。もちろん美味しいのはわかっているし、縁起物なのも知っています。でも、一年の締めくくりにそこまで意気込む必要があるかな、とふと思ってしまったのです。
そこで目に入ったのが、カップ麺のコーナー。そこで面白いものを見つけました。季節限定の「どん兵衛 きつねそば」です。どん兵衛のきつねといえば、普通はうどんですよね。でも、この時期だけは蕎麦とお揚げがコンビを組んでいる。これはこれで特別感があっていいな、と一度はそれを手に取りました。
そばからカップヌードルへの華麗なる方針転換
ところが、そのすぐ隣に鎮座していたのが、我らがカップヌードルの「謎肉増量版」でした。王道のしょうゆ味。結局、これ以上の安心感がある食べ物って他にない気がします。
年越しそばの由来を考えてみると、実は結構いろいろな意味があります。蕎麦のように細く長く生きられるようにという「健康祈願」。蕎麦が切れやすいことから、今年一年の厄災を断ち切るという「厄払い」。そしてエビ天は、腰が曲がるまで長生きするという「長寿ゲン担ぎ」。
そう考えてみると、カップヌードルでも十分にその役割を果たせるのではないか、という結論に至りました。カップヌードルの麺だって細くて長いです。そして、噛めばスッと切れる。これなら今年の苦労もきれいに断ち切れるはずです。何より、あの小さなエビ。わざわざ高い海老天を買わなくても、最初から長寿のシンボルであるエビが入っています。
さらに今回選んだのは、世界初のカップ麺としての歴史を持つカップヌードル。そのパイオニア精神にあやかり、「世界初」のものを大晦日に食べることで、来年何か新しいことに挑戦するパワーがもらえるのではないか。そんな前向きな意味も後付けしてみると、がぜん年越しそばにはカップヌードルがぴったりに思えてきました。
今回はさらに「謎肉増量版」という豪華仕様。一年の締めくくりに、ちょっとした贅沢をプラスする。高い海老天に投資する代わりに、圧倒的な肉感と世界初のブランド力でパワーをチャージして新年を迎える。これこそが、自分にとっての「現代版・年越しそば」だと確信して、カップヌードルをカゴに入れました。
頑張らない年越しの贅沢
大晦日は、とにかくゆっくり過ごしたい。お湯を沸かすだけで準備が整うカップ麺は、究極のタイムパフォーマンスと言えます。お蕎麦屋さんに行けば大行列だし、家で一から準備するのもそれなりに手間がかかります。でも、カップヌードルなら三分で完了です。しかも失敗することはない安定のクオリティ。
この「頑張らなさ」が、今の自分には心地よく感じます。こたつに入って、特番のテレビや動画を眺めながら、お湯が沸くのを待つ。美味しさが約束されているあのスープに浸かった「謎肉」や「エビ」を想像するだけで、なんだかワクワクしてきます。
カップヌードルのしょうゆ味は、まさにグランドスラム的な安定感があります。黄金色のスープは金運を呼び込んでくれそうですし、あの良い香りは一年の疲れを癒してくれるような気がします。豪華版の謎肉を一つずつ噛み締めながら、今年あったことを振り返る。そんな過ごし方も、粋なものではないでしょうか。このように数々のゲン担ぎ要素を兼ね備えたカップヌードルは縁起物であると言っても過言ではありません。
最高の三分のために
さて、準備は万端です。あとは大晦日の夜、どのタイミングで食べるかを決めるだけ。除夜の鐘を聞きながら食べるのもいいけれど、少し早めに済ませて、お腹を満たしてからゆっくり新年を迎えるのも悪くありません。
一つだけ自分なりのこだわりを付け加えるなら、お湯の量をほんの少しだけ調整することでしょうか。謎肉が多い分、スープの吸い具合も良さそうなので、内側の線よりわずかに上までお湯を注ぐ。そんな些細な工夫が、最高の年越しを演出してくれるはずです。
「年越しそばは蕎麦でなければならない」という固定観念を捨ててみたら、ゆったり楽しくコスパやタイパMAXの年越しを迎えられそうです。自分の好きなものを、自分の好きなスタイルで楽しむ。新しい挑戦へのエネルギーを蓄えつつ、今年の厄をしっかり断ち切る。それが一番のゲン担ぎになるのかもしれません。
みなさんは、どんなものを食べて一年を締めくくりますか。わたしは、この豪華なカップヌードルと共に、静かに、そして美味しく、新しい年を迎えようと思います


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