人生は予測不能です。病気や怪我、あるいは環境の変化によって、これまで情熱を注いできたことが突然できなくなってしまうことがあります。
大好きなこと、必死で練習して上達したこと、時間やお金をかけて完成度を上げてきたもの…。そうした大切なものが手からこぼれ落ちてしまったときの喪失感は、計り知れません。もしかしたら、あなたも同じような経験をしたことがあるかもしれませんね。
そんなときに心の支えとなるのが、複数の趣味を持つことです。
私が子どもの頃に先生から教わった言葉に、「趣味は少なくとも2つ持ちなさい」というものがあります。当時はあまり深く考えていませんでしたが、大人になってからこの言葉の重みを実感するようになりました。もし一つの趣味が何らかの理由で続けられなくなったとしても、もう一つの趣味が心のよりどころとなり、私たちを支えてくれます。
異なるジャンルの趣味を掛け合わせるのがポイント
2つ以上の趣味を持つなら、なるべく性質の異なるものを選ぶのがおすすめです。
たとえば、次のような組み合わせはどうでしょう。
- 体を使うスポーツと頭を使う創作活動 (例:サッカーと絵を描くこと)
- 屋外で楽しむ趣味と屋内で楽しむ趣味 (例:釣りやキャンプと読書や映画鑑賞)
- 主に足を使う趣味と主に手を使う趣味 (例:陸上競技と卓球)
- 音楽の趣味でも異なるもの (例:歌うことと楽器を演奏すること)
このように、ジャンルの違う趣味を複数持っていれば、片方ができなくなっても残りの趣味で自分を満たすことができます。
新しい趣味を始めるハードルを下げるヒント
「趣味を持った方がいいのはわかるけれど、何を始めたらいいかわからない」「新しいことを始めるのが面倒」と感じる人もいるかもしれません。でも大丈夫です。難しく考える必要はありません。
1. 小さな一歩から始めてみる
いきなり道具を揃えたり、高価なレッスンに申し込む必要はありません。「まずは図書館で興味のある分野の本を借りてみる」「YouTubeで関連動画を見てみる」「近所の体験会や無料レッスンに参加してみる」といった、ハードルの低い一歩から始めてみましょう。
2. お金をかけずに試してみる
お金がかかるからと諦めているなら、まずはお金をかけずにできる趣味を探してみましょう。散歩やジョギング、身近な風景のスケッチ、近所の図書館で借りた本を読みふけるなど、身の回りには意外とたくさんの楽しみが隠れています。
3. オンラインコミュニティを活用する
最近はSNSやオンラインコミュニティで、同じ趣味を持つ人を見つけやすくなりました。最初は見るだけでも構いません。興味のある分野のコミュニティに参加してみると、新しい発見があったり、同じ趣味を持つ仲間と出会えるかもしれません。
もちろん、人生に何事も起こらず、たくさんの趣味を安定して楽しめれば、それに越したことはありません。複数の趣味を持つことで得られる新しい経験や出会いは、あなたの人生をより豊かにしてくれるはずです。
「いつかやろう」と先延ばしにしていることはありませんか? 新しい趣味を見つけて、人生の「まさか」に備えながら、日々の生活をさらに豊かにしていきましょう!
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