家のインターネット環境を整えようとすると、どうしても最新のルーターや高速な回線プランばかりに目が向きがちです。私も先日、思い切って最新のWi-Fi 7対応ルーターを手に入れました。そこでふと気になったのが、ルーターと壁の端子をつないでいる1本のLANケーブルのことです。
このケーブル、思えばもう5、6年は使い続けています。外見にこれといったダメージはないし、今まで通信が途切れて困ったこともありません。でも、最新のルーターを導入するこのタイミングで、ふと「この古いケーブルが足を引っ張っているのではないか」という疑問が湧いてきました。そこで、LANケーブルの寿命や規格について、自分なりに色々と調べてみることにしました。
LANケーブルに寿命はあるのか
まず最初に調べたのは、LANケーブルに「寿命」があるのかという点です。食品のように明確な期限があるわけではありませんが、一般的には20年から30年くらいは持つと言われているそうです。
意外と長持ちするものだなと思いましたが、これはあくまで「物理的に断線しない」という意味での話です。実際には、使っている環境によって劣化のスピードは変わります。例えば、椅子の脚で踏んでしまったり、ドアの隙間に無理やり通して強い圧力がかかっていたりすれば、内部の細い銅線が傷んで通信不良を起こします。
また、5、6年も経てば、コネクタの端子部分にホコリが溜まったり、湿気でわずかに酸化したりして、接触が悪くなることもあり得ます。見た目は綺麗でも、実は見えないところで少しずつ性能が落ちているかもしれない。そう考えると、数年おきにチェックするのは悪くない習慣だと思えてきました。
カテゴリー5eという今の立ち位置
私の手元にあるケーブルを確認してみると、表面に「CAT5e」という文字が印字されていました。これは「カテゴリー5e」という規格を指します。5、6年前ならごく一般的な規格ですが、最新のWi-Fi 7ルーターを使うにあたって、これがどれくらいのスペックなのかが気になるところです。
調べてみると、CAT5eの最大通信速度は1Gbpsです。私が今契約しているプランもちょうど1Gbpsなので、規格上のスペックとしては過不足なく、ぴったり一致していることになります。つまり、理論上は今のケーブルを使い続けても、契約プランの最大速度まではしっかり出せるということです。
最初は「古いからダメだろう」と決めつけて買い替える気満々でしたが、実は今のままでも十分に実力は備わっていることが分かりました。壊れていないものを無理に捨てる必要もありません。今の速度に不満がないのであれば、そのまま使い続けるというのも、一つの真っ当な選択肢です。
CAT6AとCAT7のどちらを選ぶべきか
もし買い替えるとしたら、どの規格がいいのかについても調べてみました。ネットで検索すると、数字の大きい「CAT7(カテゴリー7)」が上位互換として魅力的に見えます。しかも、場所によっては意外と安く売られています。
しかし、ここには少し注意が必要でした。CAT7は、もともと工場などのノイズが非常に激しい場所で使うために設計された規格で、ケーブルが金属のシールドで覆われています。このシールドが正しく機能するためには、機器側でアースを取る必要があるのですが、一般的な家庭用ルーターやパソコンにはその仕組みがほとんどありません。
アースが取れない環境でCAT7を使うと、シールドがかえってノイズを溜め込んでしまい、通信が不安定になるリスクがあるそうです。スペックが高いからといって、必ずしも家庭での使い勝手が良くなるとは限らないのが難しいところです。
一方で、CAT6A(カテゴリー6A)は10Gbpsの速度に対応しており、家庭用としても非常に扱いやすい設計になっています。将来的に10ギガプランなどの高速回線に乗り換えたとしても、CAT6Aがあればそのまま対応できます。ノイズ耐性もCAT5eより向上しているので、ルーター周りに配線が密集している環境でも安定した通信が期待できます。
結論として出した私の答え
色々と検討した結果、私は今回、あえて「今はケーブルを買い替えない」という結論に至りました。
理由はとてもシンプルです。今の契約プランが1Gbpsである以上、CAT5eでもその上限までカバーできているからです。最新のWi-Fi 7ルーターは内部の処理能力が非常に高いので、入り口となるケーブルがCAT5eであっても、今持っているリソースを最大限に活かして快適な電波を飛ばしてくれるはずです。
もちろん、数百円から千円程度でCAT6Aの新品を買って、リフレッシュするという選択肢もありました。新品にすればコネクタの接触不良の心配もなくなりますし、気分的にもスッキリします。でも、私は次の大きな変化がある時まで、今のケーブルを使い倒してみることにしました。
次のステップを見据えて
私がケーブルを見直すタイミングとして決めたのは、「10ギガプラン」などの超高速通信に契約を変更する時です。その時が来れば、CAT5eでは物理的に速度が追いつかなくなります。そのタイミングで、改めてCAT6Aのしっかりしたケーブルを選び、家中のネットワークを丸ごと新世代にアップデートしようと考えています。
今回、LANケーブルという地味なパーツについてじっくり調べてみたことで、自分にとって何が本当に必要なのかが整理できました。最新の技術を追いかけるのは楽しいものですが、今の環境に合わせて最適なバランスを見つけるのも、デジタルライフの醍醐味の一つかもしれません。
まずはこのWi-Fi 7ルーターを今のケーブルで使い始めて、最新の通信規格がどれほど快適なのかをじっくり試してみたいと思います。もし、どうしても速度に満足できなかったり、通信が不安定になったりした時は、その時こそCAT6Aへのアップグレードを検討するつもりです。
身近な道具の仕組みを知ることで、根拠のある安心感が生まれた気がします。


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