偶数月にチャージでお得なワケ。年金支給サイクルを狙う企業の目論見

偶数月にチャージでお得なワケ。年金支給サイクルを狙う企業の目論見

最近、生活の中で何気ないパターンを見つけるのが面白くなってきました。特に「ポイント」や「割引」といった言葉に敏感になってみると、ある特定の月に優遇が集中していることに気づいたのです。それが、偶数月です。

最初に気がついたのは、自分が日常的に使っている交通系のICカード。たまたまニュースで見かけたキャンペーンが、どういうわけかいつも偶数月に設定されていました。他にも、地元のホームセンターのプリペイドカードや、よく利用するスーパーの特定のチャージ優遇日も、なぜか偶数月に集中しているのです。

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偶数月はポイント優遇が多い?

まさか偶然ではないだろうと、インターネットで情報を漁ってみたところ、やはりICカードのチャージキャンペーンや、特定のスーパーが偶数月の15日に高還元率の「プレミアムデー」を設定している例が次々と見つかりました。

私自身、以前、ポイントの取りこぼしで少し悔しい思いをした経験があります。それは、ちょうど偶数月の頭でした。近所のスーパーで大物を買う予定があったため、事前にプリペイド機能にチャージしようとしたところ、レジの店員さんに「もう少し待てば、来週の偶数月の15日にチャージ優遇デーがありますよ」と教えてもらったのです。

その時は、もう買うものがカゴに入っていたので渋々通常チャージで済ませましたが、たかが数%の還元率でも、何万円という買い物だと数百円の差になります。その数百円を損したことが地味にショックで、「なぜ15日?」「なぜ偶数月?」という疑問が頭から離れなくなりました。

以来、私は「偶数月」の響きに、なにか特別な意味があるのではないかと探求を始めたのです。

店員さんの「目論見」を聞いて納得

そんな折、件のスーパーで改めて店員さんと世間話をする機会がありました。私は思い切って「なぜ偶数月にチャージ優遇が多いんですか?」と尋ねてみたのです。

店員さんは、笑いながら「お客様、お気づきになりましたか」と前置きし、あることを教えてくれました。

「偶数月は、年金が支給される月なんですよ」

その一言を聞いた瞬間、頭の中に電球が灯ったような感覚でした。年金は一般的に偶数月に前二か月分がまとめて支給されます。つまり、偶数月は多くの方の手元に、まとまったお金が入ってくるタイミングなのです。

「私たちも、やはりお金が入った直後に、気持ちよく使っていただきたい、チャージしていただきたい、という思いで時期を設定しているんです。企業側の目論見ですね」と店員さんはあっさり教えてくれました。

これはすごい情報だと思いました。交通費や生活用品の購入など、日常の消費行動を支えるチャージキャンペーンが偶数月に設定されているのは、単なる企業の都合やシステムのサイクルではなく、日本特有の大きな資金の流れに合わせて消費を促すための、明確な戦略だったわけです。

賢い消費はタイミングから

この事実に気づいてからは、偶数月の過ごし方が少し変わりました。

以前は、必要な時に都度チャージや決済をするだけでしたが、今は偶数月の初めになると「今月は年金支給月だから、ICカードやプリペイドカードのチャージキャンペーンがないか、一通りチェックしておこう」と考えるようになりました。

単に「お得だから利用しよう」という視点から、「この企業は、この資金の流れを狙っているな」と、マーケティングの意図を理解した上で利用するかどうか判断する。これは、受け身ではなく能動的な消費の姿勢へと変化したことを意味します。

お金の動きには、人の生活が色濃く反映されています。偶数月に集中するポイントアップキャンペーンは、単なるラッキーデーではなく、日本社会の大きな経済サイクルを利用した合理的な仕組みだったのです。

賢くお金を管理するためには、自分の支出だけでなく、社会の資金の流れや企業の「目論見」を知ることが、意外と近道なのかもしれません。次に偶数月が来たら、ぜひご自身のよく使うサービスをチェックしてみてください。世の中の目論見に乗っかって「お得」を逃さないようにしよう。

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