eSIMとは?USIMとの違いと乗り換えの注意点【2025年版】

eSIMとは?USIMとの違いと乗り換えの注意点【2025年版】

2025年、Appleが日本向けiPhone 17シリーズをすべてeSIM専用にしたことで、物理SIM(USIM)の終焉が現実味を帯びてきました。 これまで当たり前だった「SIMカードを挿す」という行為が、いよいよ過去のものになろうとしています。

目次

eSIMとは?物理SIMとの違い

eSIMはスマホに内蔵されたデジタルSIMで、物理カードを挿す必要がありません。 契約情報をスマホに直接ダウンロードすることで通信が可能になり、郵送や店舗での受け取りが不要。オンラインで即日開通できるのが大きな魅力です。

なぜUSIMは終わりに向かっているのか?

物理SIMはユーザーにとってはわかりやすく、安心感のある仕組みです。 しかし、メーカーやキャリアにとっては、配送・在庫・管理の手間がかかり、端末設計の自由度も制限されます。

  • 端末の薄型化・防水性向上
  • バッテリー容量の確保
  • プラスチック廃止による環境負荷の軽減
  • セキュリティ面での優位性(抜き取り・盗難リスクの低減)

こうした理由から、物理SIMは徐々にフェードアウトしていく流れにあります。

eSIMの設定ステップ(共通)

  1. キャリアのサイトやアプリで申し込み
  2. QRコードがメールなどで届く
  3. スマホの「モバイル通信」設定からQRコードを読み込む
  4. プロファイルがインストールされて即利用可能!

eSIMは「スマホだけで完結」できるのが魅力。USIMは物理カードの受け取りや挿し替えが必要ですが、安定性は抜群です。

キャリア別:USIMとeSIMの契約・設定方法

キャリアUSIM契約方法eSIM契約方法
ドコモ / ahamo店頭またはオンライン → SIMカード郵送オンライン → QRコードで即日設定
au / povo / UQ mobile店頭またはオンライン → SIMカード受け取りオンライン完結 → QRコードで即日利用可
ソフトバンク / LINEMO / Y!mobile店頭または郵送 → SIM受け取りLINEMOはオンライン契約 → QRコードで即日開通
楽天モバイル店頭または郵送 → SIM受け取りアプリで申し込み → eSIM即発行&設定可能
mineo / IIJmio / 日本通信SIMなどオンライン契約 → SIMカード郵送一部はeSIM対応 → QRコードやアプリで設定可能

ソフトバンク販売端末のSIM対応状況(2025年9月時点)

eSIM対応機種(一部抜粋)

  • iPhone 11以降(iPhone 17シリーズはeSIM専用)
  • Google Pixel 4以降(Pixel Fold含む)
  • Galaxy S23~S25、Z Fold5~Z Fold7、Z Flip5~Z Flip7
  • 最新のXperia / AQUOSなど(一部モデル)

USIM対応機種

ほぼすべてのスマホがUSIM対応ですが、iPhone 17シリーズは物理SIMスロットなしのため、USIMは使用不可です。

eSIMの設定には通信環境が必要

eSIMを使うには、契約後に「プロファイル」と呼ばれる回線情報をスマホにインストールする必要があります。 このプロファイルはキャリアのサーバーからダウンロードするため、インターネット接続が必須。通常はWi-Fiを使って設定します。

Wi-Fiが使えない場合の対処法

モバイル通信で設定できる機種もある

iPhone 14以降の一部モデルでは、「Wi-Fiなしで続ける」機能があり、モバイル通信でeSIMをアクティベートできます。

キャリアショップで設定してもらう

ソフトバンクやUQモバイルなどの店舗では、eSIMの初期設定をサポートしてくれるので、Wi-Fiがない場合でも安心です。

テザリングで代用する

他のスマホやモバイルルーターがあれば、テザリングで一時的にWi-Fi環境を作り、eSIMの設定を進めることができます。

複数回線を1台で使えるeSIMの魅力

eSIM対応端末では、複数の回線契約を1台のスマホに登録できます。 デュアルSIM対応機種なら、仕事用とプライベート用の番号を分けたり、国内と海外の回線を切り替えたりと、柔軟な使い方が可能です。

  • iPhone 13以降、Pixel 7以降などは複数のeSIMプロファイルを登録可能
  • 同時に使えるのは2回線までが一般的
  • 回線ごとに契約が必要だが、キャリアによっては複数回線割引もあり

eSIMは1台ずつしか使えない

eSIMのプロファイルは1台の端末にしか登録できません。 同じプロファイルを複数の端末に保存して同時に使うことはできず、別の端末で使いたい場合は再発行が必要です。 別の端末に登録すると、元の端末では使えなくなります。

ドコモのeSIMトラブルが示した課題

2025年9月19日、NTTドコモでeSIM契約処理に関する大規模な障害が発生しました。 特に、物理SIM非対応のiPhone 17シリーズやiPhone Airを購入したユーザーにとっては、通信手段が完全に断たれる深刻な事態となりました。

  • 障害発生:9月19日午後4時30分頃
  • 内容:eSIMの申し込みが滞り、開通できない状態に
  • 原因:ドコモ側の設備故障(eSIM開通用サーバーの不具合)
  • 影響:新端末購入者が「ただの置物」を手にした状態に

復旧は翌20日午前9時36分に「概ね完了」と発表されましたが、処理の遅延や混乱は続き、SNSでは「SIMが消えた」「店舗でも対応不可」などの声が相次ぎました。

このトラブルは、eSIM専用端末の普及が進む中で、キャリア側の整備やサポート体制がまだ追いついていないことを浮き彫りにしました。

遅かれ早かれ、eSIMが主流になる

今は過渡期でトラブルも多いかもしれません。体制が整うまでUSIMを使い続けるのも賢い選択です。 ただ、私としては「遅かれ早かれeSIMになる」と考えていて、今のうちに仕組みに慣れておくことが大切だと思っています。

今後数年で、eSIM対応端末が標準になり、物理SIMスロットのないスマホが当たり前になるでしょう。 eSIMはスマートで便利な通信手段ですが、設定には通信環境が必要です。Wi-Fiが使えない場合でも、モバイル通信や店舗サポート、テザリングなどの方法で対応できます。

複数回線を1台で使える柔軟性も魅力なので、ライフスタイルに合わせて活用してみてくださいね!

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この記事を書いた人

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