秋になると、街路樹や駐車場の木々が色づき始め、景色は一気に華やかになる。朝の空気も澄んでいて、車に乗り込む瞬間にふと季節の移ろいを感じることもある。そんな風情ある秋の朝――だが、そこに潜む“静かなトラブル”がある。
それが、フロントガラスに舞い降りる落ち葉だ。
落ち葉はただの風景の一部。茶色くなった葉っぱが一枚、車のガラスに乗っているだけ。だが、走り出してから気づくと、視界の端でチラチラと存在感を放ち始める。しかも、手を伸ばしても届かない微妙な位置に、、、運転中は気になってしょうがない。
いざ駐車場に着くと葉っぱを取り除くのが面倒に思え、「まあ、あとで取ればいいか」と放置してしまう。すると、葉っぱは次第に乾燥し、パリパリの状態に。いざ摘まもうとすると、指先で崩れて粉状になり、取りたくても取れない状況になってしまった。「早く取っておけばよかったぁ~~~」と後悔。
葉っぱは崩れる前に取り除け!
厄介なのが、粉状になってしまった葉っぱたち。ワイパーの軸の穴に詰まって取り出せない。このまま積もり続けるとワイパーを動かすモーターが壊れてしまいそう。また排水の穴をふさいで水がたまる原因にもなる。葉っぱを崩してしまったら手で取り除くのは不可能。落ち葉はみずみずしいうちに取り除くべし!
ワイパーの隙間に潜む葉っぱたち
ある朝、フロントガラスに積もった葉っぱを放置したまま走り出したら、ワイパーに挟まってしまい、ギギギ…と嫌な音が鳴ったりすることも。気になってしょうがない。
駐車場に着いてさっそく葉っぱを取ろうとしたら、ワイパーに挟まったやつだけではなかった。ワイパーの軸穴やボンネットの狭い隙間の奥に入り込んでいて、指ではどうにもならない。指の代わりに車のカギやボールペンなど手元にある細長いものを突っ込んで四苦八苦。
ピンセットは秋の必需品!おすすめはカーブタイプ
そう、ピンセット。これが秋の車まわりの救世主だ。
狭い隙間に入り込んだ葉っぱを摘まむには、指では限界がある。そこで活躍するのが、ピンセット。特におすすめなのが、先がカーブしているタイプ。ストレートタイプは隙間に入りやすいものの、葉っぱを一点でしか挟めず、力が伝わりにくい。その結果、葉っぱがスルッと逃げてしまうことも多い。
一方、カーブタイプは葉っぱを挟む面積が広く、摘まんだときの安定感が抜群。葉っぱを包み込むようにキャッチできるので、粉々になる前にしっかり取り出せる。車に一本常備しておくだけで、秋の落ち葉トラブルがぐっと減る。
ちなみに、ピンセットを使うときは、金属部分が車体に当たらないように注意。金属のものよりも竹とかプラスチック製の車を傷つけにくい素材のピンセットがおすすめ。
落ち葉は放置せず、早めの対処を
落ち葉は、見た目以上に厄介な存在。放っておくと乾燥して崩れたり、隙間に入り込んで排水をふさいだり、ワイパーの動きを妨げたりと、思わぬトラブルを引き起こす。
だからこそ、落ちたばかりの“しっとり葉っぱ”のうちに取り除くのがベスト。水気があるうちは、手でもスッと取れるし、ピンセットならさらに確実。朝の出発前にひと手間かけるだけで、運転中のストレスも減り、車も快適に保てる。
秋の風情を楽しみつつ、毎日の落ち葉チェックを習慣化しよう。


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