「せっかく浴室をきれいに掃除したのに、気づいたら床がヌルヌル…。」
そんな悲しい経験、ありませんか?ポンプ式のボディソープやシャンプー、コンディショナーを使っていると、いつの間にか液体が勝手に漏れていることがあります。掃除したばかりの浴室が汚れるだけでなく、黒ずみやカビの原因にもなりかねません。
実はこの「液垂れ」、自然現象のように思えて、ちゃんとした原因があるんです。
液垂れのメカニズムとは?
暑い夏や浴室乾燥機の使用などで浴室が高温になると、容器内の空気が膨張します。この「膨張した空気」が液体を押し出す力となり、容器の出口から液垂れが発生するのです。
下図は、膨張した空気によって液体が押し出され、上部の口から垂れてしまう原理を示しています。

ではどうすれば、この厄介な液垂れを防ぐことができるのでしょうか?
今日からできる!液垂れ防止の4つの工夫
涼しい場所に置く
直射日光や乾燥機の熱を避け、できるだけ温度変化の少ない場所にボトルを保管しましょう。たとえば、浴室乾燥機を使うときは、一時的にボトルを外に出しておくのがおすすめです。
蓋を少し緩める
容器の蓋をほんの少しだけ緩めることで、膨張した空気が逃げやすくなり、液体が押し出されなくなります。
こちらの図では、蓋を緩めることで空気が排出され、液垂れが起こらなくなる原理を説明しています。

ただし、使用する際に蓋を閉めるのを忘れないように気を付けましょう。蓋が緩んだままだとポンプをプッシュしてもうまく中身が出てこない可能性があります。
詰め替えはこまめに
容器内の液体が減ると、空気の割合が増え、膨張による圧力も大きくなります。こまめに補充することで空気の量を減らし、液垂れのリスクを抑えられます。
容器を横向きに置く
容器を横向きに置くと膨張した空気が液体を押す力が分散されて液垂れしにくくなります。また、ポンプの口を上向きにして置くことで膨張した空気が排出されて液垂れが起きなくなります。丸形の容器は転がりやすいので転がらないように置くのが重要です。

ほんの少しの工夫で、あのヌルヌルから解放されるかもしれません。ぜひ今日から試して、スッキリ快適なバスタイムを楽しんでくださいね!
コメント