その便利さの裏に潜むリスク
かさばる羽毛布団や季節外れの衣類をコンパクトに収納できる布団圧縮袋は、現代の住宅事情において非常に便利なアイテムですよね。特に最近の住宅は昔ながらの大きな押し入れがないことも多く、限られた収納スペースを有効活用するために布団圧縮袋はもはや必需品と言えるでしょう。
しかし、この便利なツールには思わぬ「落とし穴」が潜んでいることをご存知でしょうか?安易に使用すると、あなたの収納スペースに悲劇的な事故を引き起こす可能性があるのです。
私が経験した「崩落」の悲劇
実は私も、布団圧縮袋を愛用している一人でした。狭いクローゼットにたくさんの布団や衣類を効率よく収納したい一心で、圧縮袋でぺったんこにしたものを次々と積み重ねていったのです。来客用の布団やシーズンオフの衣類など、積み重ねることで収納スペースを最大限に活用できていると信じていました。
しかし、ある日突然、それは起こりました。
「バリバリッ!」
という衝撃的な音とともに、クローゼットの棚が音を立てて崩落してしまったのです。見た目はコンパクトになっていたものの、積載されていた物の重さに棚が耐えきれなかったのです。この事故で、私は数万円もの修理費用を支払う羽目になりました。
見た目の「錯覚」に騙されないで!
この悲劇から私が学んだのは、棚板には「耐荷重」があるということです。空間があるからといって、そこに無限に物を置けるわけではありません。
そして、最も重要なポイントは、布団圧縮袋で圧縮して見た目がスッキリぺったんこになったとしても、その物の「重さ」が軽くなっているわけではないということです。圧縮することでかさが減るため、ついつい「もっと置ける」と錯覚してしまいますが、実際に棚にかかる負荷は変わっていないのです。この見た目の「錯覚」に騙されないよう、十分に注意しましょう。
悲劇を避けるための対策
では、どうすればこの悲劇を防ぐことができるのでしょうか?
一番大切なのは、棚の耐荷重に見合った量だけを収納することです。ご自宅の収納棚の取扱説明書やメーカーのウェブサイトなどで、耐荷重を確認してみてください。最近の賃貸物件の場合は大抵耐荷重を示すシールが貼られていると思います。もし耐荷重が不明な場合は念のため問い合わせしてみるのも良いかもしれません。また収納したい物の量に対して耐荷重が足りないと感じる場合は、必要に応じて棚の補強を検討しましょう。
補強には、手軽に使える突っ張り棒などを活用するのもおすすめです。棚板の下に突っ張り棒を複数本設置することで、棚板にかかる負荷を分散させ、耐荷重を上げることができます。
ちなみに私は過去の教訓を活かし、溜まりに溜まった週刊誌を重ねて棚板の下に設置して支えています。紙の束なら支えきれずに「ポッキリ」ってことは無いので安心です。
今すぐあなたの収納棚をチェック!
もしあなたが今まで棚板の耐荷重を気にせずに収納していたとしたら、今すぐに確認することをおすすめします。
いつ「バリバリッ!」という悲劇の音(そして数万円の修理代)があなたのクローゼットから聞こえてくるかわかりませんよ。大切な収納スペースを守るためにも、ぜひこの機会に収納方法を見直してみてくださいね。
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