何年も前から、時々自宅のWi-Fiルーターの機嫌が悪くなって困っていました。突然ネットが切れたり、動画が止まったり。そんなときは一度コンセントを抜いて、しばらく待ってから電源を入れ直すと、何事もなかったかのように動き出します。
「Wi-Fiなんてそんなものだろう」と勝手に諦めていました。調子が悪くなったら再起動すればいい。そう自分に言い聞かせて、だましだまし使い続けてきたのです。
ところが先日、ルーターはいろいろ設定ができるっていうのを知りました。「よくわからないけど設定変更で解決できるのかも!」と淡い期待を抱きつつ、設定方法を調べるためにメーカーの公式サイトを覗いてみました。そこで目に入ったのが「ファームウェアのアップデート情報」という項目です。
何気なくクリックしてみると、そこには驚くほどたくさんの更新履歴が並んでいました。「接続の安定性を向上」「特定の端末との相性を改善」「セキュリティの脆弱性を修正」など、これまでに何度も修正が行われていたようです。
私が使っていたルーターは、購入したときから一度も中身が更新されていませんでした。つまり、発売当初に見つかっていた不具合を抱えたまま、何年も動かし続けていたことになります。
さっそく手順に従って最新版にアップデートしてみました。作業自体はメーカーの解説通りに進めるだけで、拍子抜けするほど簡単でした。アップデートが終わってからというもの機嫌がいい。
もっと早くやっておけばよかった。これまでの再起動の手間は何だったのかと、少し悔しい気持ちにさえなりました。
デジタル家電は「そのまま」使ってはダメ
今回の経験で痛感したのは、今のデジタル家電は買ったときが完成形ではないということです。かつての家電は、箱から出して電源を入れた瞬間にすべての機能が備わっていて、そのまま寿命まで使い切るのが当たり前でした。
しかし、インターネットにつながる今の機器は違います。発売された後も、世界中のユーザーから報告されるトラブルや、新しく登場するスマートフォンとの相性に合わせて、メーカーが中身のプログラムを書き換えてくれています。
この中身のプログラムが「ファームウェア」です。これを更新することは、いわば機械の頭脳を最新の知識でアップデートするようなものです。不具合が直るだけでなく、ときには通信速度が速くなったり、メニュー画面が使いやすくなったり、購入時にはなかった新しい機能が追加されたりすることもあります。
無料で性能が上がるのですから、これを利用しない手はありません。もし「家電の調子が悪いな」と感じているなら、それは機械が壊れたのではなく、単に「最新のファームウェア」ではないだけかもしれません。
他の機器もチェックしてみる
ルーターの成功に気を良くして、家の中にある他のネット家電も調べてみることにしました。
まずはテレビです。設定画面の深いところを探してみると、やはりアップデートの案内が出ていました。更新してみると、心なしかメニューの反応が良くなった気がします。
次にプリンターです。PCから印刷しようとするとたまにエラーが出ていたのですが、これもファームウェアの更新で解決しました。他にもブルーレイレコーダーや、スマートスピーカー、さらにはネットワーク対応の掃除機まで、探してみればアップデートが必要なものは至る所にありました。
インターネットにつながる機器を持っているなら、まずはメーカーのホームページを確認する。あるいは、設定画面で更新がないかチェックする。これが現代の賢い家電との付き合い方なのだと学びました。
長く快適に使うための習慣
デジタル機器を安全に、そして快適に使い続けるために、これからは以下のことを習慣にしようと思います。
ひとつは、新しく機器を買ったらまず最初にアップデートを確認すること。お店の棚に並んでいる間に、新しい修正プログラムが出ている可能性が高いからです。
もうひとつは、設定画面にある「自動更新」の機能を有効にしておくことです。これをしておけば、寝ている間に勝手に最新の状態にしてくれるので、今回のようにわざわざホームページを確認する手間も省けます。
そして最後に、調子が良い今の状態を保存しておく「バックアップ」です。万が一のトラブルに備えて、今の設定を書き出しておけば、何かあったときもすぐに元の快適な状態に戻せます。
「機械が苦手だから」と敬遠しがちなファームウェアの更新ですが、やってみると案外簡単で、その効果は絶大です。もし、皆さんの家のWi-Fiや家電が少しでも「おかしいな」と感じたら、買い替えを検討する前に、一度最新版へのアップデートを試してみてください。
さて、次はキッチン家電もネット対応だったことを思い出しました。これもアップデートが必要かもしれません。これからさっそく確認してみようと思います。


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