ストレッチが続かない人へ。生活の中に『意識せずに行う仕組み』を作るコツ

ストレッチが続かない人へ。生活の中に『意識せずに行う仕組み』を作るコツ

最近、ふとした瞬間に肩の違和感を覚えるようになりました。棚の上の物を取ろうとしたときや、服を着替えるとき、腕が以前ほどスムーズに上がらないことに気づいたのです。痛みというほどではないけれど、なんとなく引っかかるような、重だるい感覚。

原因を考えてみると、心当たりしかありませんでした。平日は朝から晩までデスクワークで、パソコンの前に座りっぱなし。キーボードとマウスを操作する手元以外、腕を大きく動かす機会なんて一日のうちに一度もありません。しかも、動かしにくいのはなぜか利き腕ではない方の腕でした。

最初は、YouTubeで紹介されているようなストレッチ動画を見ながら、真面目に取り組んでみました。でも、これがなかなか続きません。仕事が終わって疲れているときに、わざわざ「ストレッチの時間」を作るのは、自分にとってはハードルが高すぎたようです。三日坊主どころか、二日で動画を開くのさえ面倒になってしまいました。

そこで考えたのが、わざわざ時間を設けるのではなく、生活の中にある「必ずやる動作」に組み込んで、仕組みにしてしまうことでした。

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お風呂掃除をリハビリの時間に変える

いろいろと考えた結果、たどり着いたのが「お風呂から出る前の天井拭き」です。お風呂場は湿気も温度もあり、体が十分に温まってリラックスしている場所です。ここなら関節も動きやすいのではないかと考えました。

やり方は単純です。お風呂から上がる直前に、上がりにくくなっていた方の腕を使って、お風呂場の天井を隅々まで拭く。これだけです。最初は「腕を上げる」という動作そのものが少し億劫でしたが、天井の水分を拭き取るという具体的な目的があると、自然と手が伸びます。

これを一ヶ月ほど毎日続けてみました。わざわざマットを敷いてストレッチを始めるのは無理でも、毎日お風呂に入ったときの掃除のついでなら忘れることもありません。何より、天井がきれいになるというおまけ付きです。一ヶ月が経過した頃、気がつくと腕が耳の横まで、何の違和感もなくスッと上がるようになっていました。

左右のバランスを保つことの難しさ

腕が上がるようになって喜んでいたのですが、ここで新たな発見がありました。意識して動かしていた方の腕が絶好調になった反面、今度は、特に問題を感じていなかったはずの利き腕の方に、妙な違和感を感じるようになったのです。

おそらく、片方の腕ばかりを意識して動かしていたせいで、全体のバランスが崩れてしまったのでしょう。利き腕は普段からよく使っているつもりでしたが、実はマウス操作のような「狭い範囲の動き」ばかりで、肩を大きく回すようなダイナミックな動きは全くできていなかったことに気づきました。

体というのは本当に正直です。使えば動くようになるし、使わなければ固まる。そして、どこか一箇所だけをケアしても、全体のバランスが取れていなければ別の場所にガタが来る。健康の維持には、バランス感覚が必要なのだと痛感しました。

特別なことをしないという仕組み作り

現在は、お風呂場での天井拭きを「交互」に行うようにしています。右手で拭いた次の日は左。交互に。こうすることで、左右の動きの差も小さくなった気がします。

私のような面倒くさがりが何かを続けるには、意思の力に頼るのではなく、生活の流れを少しだけ変えるのが一番の近道のようです。 「ストレッチを頑張る」のではなく、「お風呂掃除をしたら腕を動かせてる」。 「運動の時間を確保する」のではなく、「生活に組み込む」。

腕が上がるようになった今、次はこの「仕組み化」を、他の生活習慣にも広げていきたいと考えています。例えば、毎日使う物を床から屈伸運動しつつ拾うとか。

ストレッチに限らず、「続けないといけないと思っているけど続かないこと」ってありますよね。こうした、特別なことをしない仕組み作りが、結局のところ長く続けるための秘訣なのかもしれません。

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